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【第14回】「最後の転職」の罠【その3】

皆さんは何かあった時の為に、
生命保険への加入や、貯蓄をされていますか?
勿論、殆どの方がされているかと思います。
転ばぬ先の杖というやつですね。
人生転んでばかりの私には、耳が痛い言葉です。

さて、今回「最後の転職の罠」というテーマで書きたいと考えたのは、
日々の仕事である転職相談で、年齢層、転職回数を問わず
この言葉を使われる方が多いのがきっかけでした。

「最後の転職にしたい」
という気持ちは個人的にも理解出来る部分はありますし、
それを否定するつもりは全くありません。
但しそれだけではダメだと思うのです。

最後の転職にしたい。もう転職はコリゴリだ。
とはいっても、
長い人生/キャリアにおいては何があるか分からないよね。
だから何かあった時のことを考えて、色々と備えておこう。

こう考えるべきだと思うのです。
特に若い人ほど。

クビになっても、翌日には他から仕事を頼まれるぐらいのプロになろう。
同業他社から引き抜かれるぐらいの人材になろう。
10年後もきちんと稼ぐことが出来るように、
社会とマーケットを意識して専門性/スキルを高めていこう。
50代になっても「ウチに来てくれませんか」と誘われる人材になろう。

今は趣味程度だけど、副業として収入を得られるように本格的にやってみよう。
独立出来るぐらいにキャリアを磨きながら、世界を広げておこう。
でもいいと思います。

こういうことを書くと
「イヤ、私はクビにはならないし、転職先も大手だから倒産することはないし」
という方もいらっしゃると思います。

本当に心の底からそう思いますか?

そう思う方にもう1つ質問です。

今後20年、30年間であなたの身に
下記のような事は起こるはずが無いと本気で思いますか?

-業績不振による人員削減。他企業による買収
-勤務先の倒産
-会社が興した不祥事の責任を取らされる
-希望しない異動や転勤、職種転換を言い渡される

では下記のケースはいかがでしょうか?

-上司、同僚、部下との人間関係が上手くいかない
-上司からパワハラ、セクハラを受けた
-上司、会社から適正な評価が得られない
-降格された、減給になった
-上司から不正を強要された
-会社の方針にどうしても納得がいかない

どこの会社でも起こりえることですよね?
このようなケースでもあなたは会社に留まりますか?

更に下記のケースであれば、どうでしょうか?

-恒常的な残業、長時間労働を強いられる
-仕事や職場での人間関係が原因で心身不調となる
-休職したが、健康が戻らない
-自分が病気になり、勤務することが出来なくなった
-配偶者や子供が病気になり、自分がサポートすることになった
-両親、義理の両親の介護が必要になり、転居せざるを得なくなった

上記の様なことは今後30年間私には一切起こりえない、
という方は殆どいないと思います。

長い人生いつ何が起こるか分からない。
これが「最後の転職」になるかどうかなんて、誰にも分からない。
また自分でコントロールすることも出来ない。

だから常に想像力を働かせながらキャリアを積んでいく。
定期的にスキルや専門性を含めた自分のキャリアを客観的に見つめ直す。
今後の激動の世の中を想像しながら。

何が起きても変わらず生活の糧を稼いでいけるように。
何かあった時、すぐ次の場所に移ることが出来るように。

そうやって転ばぬ先の杖を自分自身で作っていくことが、
何よりの安心/安定に繋がっていくと私は考えています。

このコラムを読んで頂いた皆様に、良いご縁がありますように。

人材アシスト 株式会社
代表取締役 堀内 健輔